あらすじ
公式ライバー事務所SHIP!!に所属する
青木里菜を中心とした女の子たちが掲げるユメ。
それは、みんなの”ココロのマスト"であるような“トップアイドル”になること!
“ーー届かない想いなんてないーー”
タカラモノを目指し、この胸の高鳴りと共に迷わずに進んでいこう!
ここから彼女たちの「終わらない船旅」SHIP!!アイドルプロジェクトが始まった!
第十四話「comming soon」
第十三話「キミに逢いたい」
MORE*の夢ってなんだろう??
・武道館やアリーナに立ちたい
・沢山の人を笑顔にできるようになりたい
・クルージングライブをして、全国各地を旅しながらライブをしたい
MORE*をもっと大きくするために
夢は夢のままで終わらせないために
MORE*は1周年ライブの開催を決定した。
動員目標は400人。
自分達ができることは全てした。
・新曲
・新衣装
・ビラ配り
・SNS活動
・ライブの企画/制作
その1つ1つが夢に向かっていると信じて
そして、1周年ライブ当日
予想を大きく上回るお客さんで会場が埋まっていた。
“ーーみんなを笑顔にできたかなーー”
初めてみる景色
初めて聞こえる歓声
初めて感じる胸の鼓動
そのどれもが今後のMORE*の飛躍を示しているような
素晴らしいものだった。
ファンの方々を楽しませるために
メンバー全員でたくさん準備をした。
昔だったらきつくて辞めていたかもしれない。
でも今は違った。
会いにきてくれたファンの方が
また次も会いにきたくなるように
MORE*は全力で輝き続ける
“ーーそれが大切な『モットー』だからーー”
1周年ライブを大成功させたMORE*は
これからどんな夢を見せてくれるだろうか
第十二話「黒季める卒業」
“ーー黒季めるが卒業します。ーー”
数ヶ月前から体調面を運営と相談をし
一度休止という形で回復を優先していたが、体調は思うようによくならなかった。
ここからMORE*の動きはさらに活発になる。
どうするべきか。
悩んで、全員で考えて、出した結論は黒季めるの卒業だった。
本人、メンバー、運営、ファン
全員が続けたい、続けてほしいと願った。
ただ、それだけではダメだとも分かった。
MORE*は5人で再スタートを切ることになった。
一番辛いのは影山美咲だった。
黒季める本人やMORE*のことを考えたら卒業が最善なのはわかっている。
でも、黒季めると一緒に大きなステージに立つことが影山美咲の夢だった。
これから私はどうしていくべきなんだろう。
影山美咲は改めて自分がどういうアイドルになりたいのかを考えた。
“ーー太陽のようにみんなを照らすアイドルになりたいーー””
影山美咲は大切な決断を下した。
“ーー影山ひなたに改名します。ーー”
「離れていても側にいるね」
「キミの分まで輝くからね」
いつも 隣に
キミが いれば 大丈夫
またここから始められるから
大切な人の想いも乗せて
響き渡れ 世界中へと MORE*のメロディ
第十一話「勢いは止まらない」
ただいまー!!!
1月初旬
満面の笑みで帰ってきたのは橘りりかだった。
韓国の留学から帰ってきたのだ。
ダンス経験がある橘りりかはみるみるうちに振り付けを吸収し
2週間後にはレッスンの先生からもOKがでるくらいに覚え切った。
6人体制になりパフォーマンスも向上
4月30日の単独ライブはSOLD OUT
デビューライブ以来の100人を超える来場者数を記録した。
さらに新曲「ONE MORE SHIP」と新衣装も発表
コンセプトも「王道×マリン」とリブランディングをし、
MORE*のファンの方々は「MORE*クルー」と呼ばれるようになった。
クルーも着実に増えている
ここから1周年に向けてMORE*が大きく飛躍をする
誰しもがそう思う中、大きな出来事が起こった。
第十話「みんなとつくる物語」
開始初日
ファンの方々の反応は快いものばかりだった!
温かいファンの方々に包まれている。
そんな幸せを噛みしめながら
1人でも多くのファンの方に想いを届けるためにSNSや日記も更新し続けた。
1ヶ月に及ぶ活動の末
目標の100万円を大幅に超える160万円を達成した。
その後は怒涛のスケジュールだった
約1ヶ月というきついスケジュールの中で、
それでも妥協せずに運営、メンバー全員が準備をした。
その期間で確実にメンバーそれぞれが成長をした。
結果は、、
AICHI IMPACTも名古屋単独も大成功!
名古屋での単独公演のとき
青木里菜はステージ上で泣いた。
名古屋に帰れば応援してくれる人たちがこんなにもいる
東京から名古屋にかけつけてくれる方もこんなにたくさんいる
東京でアイドルをプロデュースすると決めた日、いつか名古屋で単独公演をすると誓った。
その夢がこんなにも早く叶ったこと
全てが幸せだった。
最初は全てが1人の物語だった。
今ではメンバーやスタッフ、ファン、全員の物語に変わった。
これがどれだけ幸せでどれだけ特別なことか
それを考えるだけで涙が溢れた。
西へ東へ呼ばれたら会いに行くからね。
みんなの気持ちに応えるためにMORE*の船旅は続く
第九話「いきなり大仕事!?」
デビュー1ヶ月のMORE*にとっての大仕事がきた。
「AICHI IMPACT(アイチインパクト)」
東海テレビや吉本興業が主催するサブカルの祭典!
大舞台のオープニングアクトにMORE*が選ばれたのだ。
でも、、、、
お金もない
パフォーマンスや曲のレパートリーも不十分
メンバーが不安で押し潰されそうな中
プロデューサーの青木里菜は言った。
“ーーー名古屋で単独ライブも開催しよう!ーーー”
流石に無理だ、運営やメンバー全員がそう思った。
しかし、青木里菜は続けて言った。
ピンチはチャンス!私に考えがあるの
“ーーークラウドファンディングをしようーーー”
100万円のクラウドファンディンング(muevo)
1円でも足りなければ全額返金、名古屋単独ライブも中止
青木里菜は不安もあった。
AICHI IMPACTへの出演はまだ早いかもしれない。
諦めた方がいいかもしれない。
クラウドファンディングなんてファンの方に負担なのではないか。
私のわがままなのではないか。
そんな葛藤があったからこそ、もう一つファンとの約束事を決めた。
クラウドファンディングはしばらくこれで最後にしよう。
成功しても失敗しても今後2年間はクラウドファンディングは行わないことを決めて
MORE*はクラウドファンディングを開始した。
天国か地獄か
MORE*よ、キセキを起こせ
第八話「デビューライブへ!」
“ーーそれこそ探し求めてた、タカラモノなんだからーー”
デビューライブ最後の曲を歌う瞬間、彼女たちは涙を堪えきれずにいた。
夢、願い、挫折、努力
色々な想いを抱えながらも全てを乗り越えた彼女たちを待っていたのは素晴らしい景色[タカラモノ]だった。
会場のパームス秋葉原には100名を超える人が訪れた。
「MORE*」その白紙の地図に1つの軌跡が記された瞬間だった。
“ーー届かない想いなんてないーー”
そう信じ、アイドル業界という大海原をMORE*は1つずつ進んでいく。
第七話「メンバー脱退の危機」
デビューライブに向けてレッスンを重ねるメンバーたち。
しかしメンバーの中に大きな歪みが生まれていた。
“ーーあずさちゃんがレッスンについて来れていないーー”
6名の中で唯一ダンス未経験者の櫻田あずさがダンスレッスンについて来れていなかったのだ。
休憩時間中も体育座りをして下を向いている櫻田あずさ。
メンバーも声をかけるが「うん」の一言しか返ってこない。
「あずさちゃんは本当にデビューをしたいのだろうか」
「私なんかがステージに立つと足を引っ張ってしまう」
そんなすれ違いが起きていたのだ。
しかし、もうデビューまで4日しかない。
このままじゃ本当に櫻田あずさはデビューできないかもしれない。
その夜、櫻田あずさ、青木里菜、スタッフの緊急会議が開かれた。
「皆はこんな私と一緒にデビューしたくないと思ってるはずです。」
“ーーそんなことないーー”
青木里菜が珍しく大きな声を出した。
私たちは全員あずさちゃんとデビューしたいと思っている。
MORE*は6名でMORE*なの!誰も欠けてはいけない。
だから、私たちを信じて!頼って!
もう一度聞かせてほしい。あずさちゃんはデビューしたい?
“ーーデビューしたいですーー”
次の日のレッスン
朝7:00に櫻田あずさの姿があった。自主練をしていたのだ。
そして全員が集まりレッスンが始まろうとしたときだった。
“ーー皆に伝えたいことがありますーー”
櫻田あずさが皆を呼び止めた。
「今まで迷惑をかけてごめんなさい。
これからは1秒も無駄にしません。前を向いて絶対に皆とデビューできるように練習を頑張ります。
だから少しだけ皆の力を貸して下さい。
私は....皆とデビューがしたいです。」
MORE*はまた一つ夢に向かって大きく進み出した。
第六話「新メンバー登場!?」
“ーー留学が正式に決定しましたーー”
オーディション前から橘りりかが皆に相談していた留学が決定したのだ!
デビューライブは4名での出演になる。
皆がそう想ったときだった。
“ーー新メンバーを1名追加で合格としますーー”
偶然、いや必然だった。
SHIP!!アイドルオーディションが終了した6月30日
その翌日にライバーとして「岸本奈桜」が公式ライバー事務所SHIP!!に所属したのだった。
その配信の姿をみた青木里菜は即決だった。
今のメンバーに足りないものをこの子なら埋められる。
“ーー私でいいんでしょうかーー”
不安げな表情をした岸本奈桜に青木里菜は伝えた。
“ーー奈桜ちゃんが必要なのーー”
こうして岸本奈桜を迎えたMORE*の
まだ誰も知らない憧憬を目指した冒険が始まった。
第五話「オーディション開始!」
順調にオーディションを進めていく、影山美咲/櫻田あずさ/橘りりかの3名
しかし黒季めるの様子がおかしかった。
“ーー配信が怖いーー”
1年半前、同じく配信オーディションがきっかけで勝ち取ったアイドルデビューの権利。
しかしその権利は無情にも手からこぼれ落ちていった。
黒季めるは配信をするたびにそのトラウマに悩まされた。
このアイドルプロジェクトも結局ダメになるんじゃないか。
また苦しい思いをするのは怖い。
どうせ苦しむならいっそアイドルという夢を諦めてしまおうか。
そんなとき
“ーー私は黒季と一緒にアイドルがしたいんだよーー”
影山美咲だった。
1年半以上一緒に過ごした2人
[アイドルになる]という夢が、
いつしか
[”2人で”アイドルになる]という夢に変わっていたのだ。
影山となら頑張れる。
過去を乗り越えた2人はデビューを目指して進んでいった。
結果は、、、合格!!
こうして青木里菜/影山美咲/黒季める/櫻田あずさ/橘りりかの5名での活動が開始するはずだった!?
第四話「櫻田&橘登場!」
“SHIP!!アイドルプロジェクト始動します!”。
届いたメールを櫻田あずさと橘りりかはじっと眺めていた。
“ーーアイドルになれるかもしれないーー”
ずっと憧れていて、でも眺めているだけだったアイドルという存在。
自分がアイドルをするという大きな不安を抱えて悩んでいた。
でも
「あずさ/りりかならきっと大丈夫だよ!応援するよ!」
リスナーさんからのそんな一言を受け止めて決意をする。
“ーー私、アイドルになるーーー”
ココロが示した方に舵を切ってみよう。
2人にとってはじめてのアイドルオーディションへの参加を決意した。
第三話「影山&黒季登場!」
影山美咲と黒季めるはデビューを目指して日々レッスンに励んでいた。
しかしコロナウイルスの影響で1年半以上デビューが決まらず、
時間だけが刻一刻とすぎていたのだ。
そして、、
ついにはデビューしないまま所属するグループの解散が決まった。
“ーーもうアイドルになるのは無理かもしれないーー”
そんな話をしている2人に1通のLINEが届いた。
“SHIP!!アイドルオーディション開催決定!”
“ーーこれがラストチャンスだーー”
叶わない想いなんてない。
2人は最後のチャンスを掴むためにオーディションの参加を決意した。
第二話「SHIP!!アイドルプロジェクト始動!」
DMの送り主は公式ライバー事務所SHIP!!(以下,SHIP!!)からだった。
「熱心に連絡をくれ、向き合ってくれているSHIP!!さんとならいいアイドルがつくれるかもしれない!」
そこで、青木はSHIP!!に想いを伝えた。
「私、みんなのためにアイドルをプロデュースしたいです!」
“SHIP!!アイドルプロジェクト”が始動した瞬間だった。
しかし、メンバーもいない、アイドルプロデュース経験者もいない
そんな状態の中で始まったオーディション。
対象は公式ライバー事務所SHIP!!に所属する1,000名を超えるライバーたち。
果たしてうまくいくのだろうか。
どんなメンバーが集まるのだろうか。
不安な気持ちを抱えながらSHIP!!アイドルプロジェクトのオーディション公募がはじまる。
第一話「アイドルをプロデュースしたい」
“ーー9年間のアイドル人生ーー”
青木里菜は青春を捧げたアイドル人生に終止符を打ったはずだった
「9年間ずっと応援してくれた人たちともう会えなくなるのだろうか」
そう想ったとき彼女に新しい1つの夢ができた。
“ーーアイドルをプロデュースしたいーー”
応援してくれた人たちが、これからもずっと誰かを応援し続けられる場所をつくりたい!
しかし、たくさんの有名事務所に声をかけても相手をしてもらえず夢を諦めかけていた。
そんなとき、1通のDMが届く。
「お久しぶりです!!新しい配信アプリでライバー始めませんか?」
この1通のDMが彼女の運命を大きく変えることになった。